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入り日

いりひ
名詞
1
標準
setting sun
文例 · 用例
入り日は城門近き木立より虹のごとく洩りたるに、河霧たちそいて、おぼろけになるころ塔を下れば、姫たちメエルハイムが話ききはててわれらを待ち受け、うち連れて新たにともし火をかがやかしたる食堂に入りぬ。
森鴎外 文づかい 青空文庫
それから稲の葉ずえに露の玉を見る、静かに美しい入り日のさまは、どうしても、今の現在が夢としか思われない。
伊藤左千夫 紅黄録 青空文庫
春の永日がようやく入り日の刻になるころ、春鶯囀の舞がおもしろく舞われた。
花宴 源氏物語 青空文庫
入り日さす峯にたなびく薄雲は物思ふ袖に色やまがへる これはだれも知らぬ源氏の歌である。
薄雲 源氏物語 青空文庫
廉おしろひのにほひか、けふの入り日の顫へか、あかあかと、母のお弓がチヨボにのり泣けば…………なげけば…………蟲の音が…………芝居小屋の土間のむしろに何時しか沁みて芽に出るまだありなしの韮の葉。
北原白秋 思ひ出 抒情小曲集 青空文庫
「赤い夕陽」 ほんとに真赤な、大きな、火事のような入り日だ。
踊る地平線 踊る地平線 青空文庫
そこを入り日本女は石油コンロか何かのガラス瓶、玉ネギなどののっかった窓枠に向っている戸を叩いた。
宮本百合子 モスクワの辻馬車 青空文庫
横になっていたほうの人は、上半身を琴の上へ傾けて、「入り日を呼ぶ撥はあっても、月をそれでお招きになろうなどとは、だれも思わないお考えですわね」 と言って笑った。
橋姫 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
海に沈む入り日が、空を鮮やかなオレンジ色に染めていた。
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軒先に吊るされた風鈴が、入り日の光を受けてきらきらと輝く。
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入浴しながら入り日を眺めるのは、至福のひとときだ。
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入り日が沈むと、急に気温が下がってきた。
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