斜陽
しゃよう
名詞頻度ランク #40654 · 青空 138 例
標準
The Setting Sun (1947 novel by Osamu Dazai)
文例 · 用例
かくの如きは、古くから日本の文学を裏付けてゐる無常観で、あまりに常套な、又あまりに感傷的な句ではあるが、しかも時の姿、流れの姿は、人の身の上ばかりでなく、川それ自身の栄華をすら、鼠色に暮れゆく川上の、遠山に沈む斜陽のうす黄色の中に、うすら寒い谷の影を、描き出されるやうになつた。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
男体山麓の噴火口は明媚幽邃の中禅寺湖と変わっているがこの大噴火口はいつしか五穀実る数千町歩の田園とかわって村落幾個の樹林や麦畑が今しも斜陽静かに輝いている。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
鱧を焼く匂いの末に中の島公園の小松林が見渡せる大阪天満川の宿、橋を渡る下駄の音に混って、夜も昼も潺湲の音を絶やさぬ京都四條河原の宿、水も砂も船も一いろの紅硝子のように斜陽のいろに透き通る明るい夕暮に釣人が鯊魚を釣っている広島太田川の宿。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
下手のガラス戸から、斜陽がさし込んでいる。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
斜陽が薄れて来たのである。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
斜陽は既に薄れ、暮靄の気配。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
おのれ船路のさまたげと、金内怒って荷物の中より半弓を取出し、神に念じてひょうと射れば、あやまたずかの人魚の肩先に当り、人魚は声もなく波間に沈み、激浪たちまち収まって海面はもとのように静かになり、斜陽おだやかに船中にさし込み、船頭は間抜け面で起き上り、なんだ夢か、と言った。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
海は斜陽に赤く輝いていた。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
作例 · 標準
太宰治の「斜陽」は、戦後の日本文学を代表する作品の一つだ。
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学生時代に「斜陽」を読んで、登場人物たちの生き方に深く心を揺さぶられた。
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「斜陽」に登場する「斜陽族」という言葉は、戦後の社会現象を表すものとして有名になった。
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標準
Shayou
作例 · 標準
彼の作品には、どこか斜陽の美しさが感じられる。
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画家は、夕暮れ時の斜陽が織りなす光と影を巧みに表現した。
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あの小説の舞台となった場所は、まさに斜陽の情景が広がる場所だった。
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ウィキペディア
『斜陽』(しゃよう)は、太宰治の中編小説。
出典: 斜陽 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0