朝日
あさひ
名詞頻度ランク #3467 · 青空 2209 例
標準
Asahi
文例 · 用例
孤高|狷介のこの四十歳の天才は、憤ってしまって、東京朝日新聞へ一文を寄せ、日本人の耳は驢馬の耳だ、なんて悪罵したものであるが、日本の聴衆へのそんな罵言の後には、かならず、「ただしひとりの青年を除いて」という一句が詩のルフランのように括弧でくくられて書かれていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
正面の窓から差込む朝日が、それ等の机の上の硝子で出来た印肉皿や、罫紙の上を薄く班らに流れてゐた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
夏草が生ひ茂つて、出たばかりの朝日は露にキラキラ光つてゐた。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫
娘の姿のちらちらする日には竹村君は面白そうに一時間の余も話し込んでいるが、娘の顔を見せぬ日は自然に口が重くてそうかといって急に帰るでもなく、朝日を引切りなしに吹かして真鍮のしかみ火鉢の片隅へ吸殻の山をこしらえる。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
並んで行く船に苅谷氏も乗り居てこれも今日の船にて熊本へ行くなりとかにてその母堂も船窓より首さしのべて挨拶する様ちと可笑しくなりたれど、じっとこらゆるうちさし込む朝日暑ければにや障子ぴたりとしめたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
根岸派では、饗庭篁村が先達で、八文字舎風の軽妙洒脱な紀行文を書き『東京朝日』の続きものとして明日を楽しませた。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
朝日支局の大山為嗣さんに迎えられて、大宮まで自動車を走らせた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
朝日を反映さする金茶色の唐松と、輝やく紅葉――そのくせ、もう枯れ枯れに萎び返って、葉の尖はインキを注したように、黒くなって、縮れている――で、夏ならば緑一色のちょんぼりした林が、今朝は二、三倍も広くなったような気がする。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
作例 · 標準
朝日の例文