厚顔
こうがん
名詞形容動詞
標準
impudence
文例 · 用例
どうして、こんなに厚顔無恥なのでしょう。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
初対面からちと厚顔しいようではあったが自分は生来絵が好きで予てよい不折の絵が別けても好きであったから序があったら何でもよいから一枚|呉れまいかと頼んで下さいと云ったら快く引受けてくれたのは嬉しかった。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
とにかく、これに関してはやはり『野鳥』の読者の中に知識を求めるのが一番の捷径であろうと思われるので厚顔しくも本誌の余白を汚した次第である。
— 寺田寅彦 『鴉と唱歌』 青空文庫
この厚顔の所行をあえてするについての唯一の申し訳は、ただルクレチウスがまだおそらく一度も日本の科学者の間にこの程度にすら紹介されなかったという事である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
もともと芸術家ってのは厚顔無恥の気障ったらしいもので、漱石がいいとしをして口髭をひねりながら、我輩は猫である、名前はまだ無い、なんて真顔で書いているのだから、他は推して知るべしだ。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
職務ゆえ、懸命にこらえて、当りまえの風を装って教えているのだ、それにちがいないと思えば、なおのこと、先生のその厚顔無恥が、あさましく、私は身悶えいたしました。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
役人は、ますますさかんに、れいのいやらしい笑いを発して、厚顔無恥の阿呆らしい一般概論をクソていねいに繰りかえすばかり。
— 太宰治 『家庭の幸福』 青空文庫
しかもあとお茶をすすり、爪楊子を使うとは、若気の至りか、厚顔しいのか、ともあれ色気も何もあったものではなく、Kはプリプリ怒り出して、それが原因でかなり見るべきところのあったその恋も無残に破れてしまったのである。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
作例 · 標準
自分のミスを棚に上げて部下を叱責するとは、何とも厚顔な上司だ。
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彼は厚顔にも、断られたばかりの取引先に再び出向いて無理な要求を繰り返した。
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嘘がバレても平然としている彼の厚顔ぶりには、周囲も呆れ果てている。
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