幻怪
げんかい
形容動詞名詞
標準
strange or mysterious and troubling
文例 · 用例
しかし底には幾多の幻怪なものが潜んでいる大海の面に、可哀らしい小々波がうねっているように思われますね。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
反対に宗右衛門町では、弦歌のなかで、河合屋芸妓の踏む床の足音がチャルストンの音律となり、はり半のすっぽんの霊に幻怪な世界を展開している。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
そして、この東洋の幻怪な港町はしつとりした夜靄の中にも更け行く夜を知らない。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
――此の物語、優美の中に幻怪あり。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
之に加うるに賽児が洞見預察の明を有し、幻怪|詭秘の術を能くし、天書宝剣を得て、恵民布教の事を為せるも、亦真に是れ稗史の絶好資料たらずんばあらず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
然もこの不思議や、静かに考へ来れば、遂に不思議にあらず、幻怪にあらず、況んや無意義の妄想幻想をや。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
で、このごろでは巴御殿、幻怪神秘のとばりを纒い、蟠踞するようになってしまった。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
そこでは、朝も昼も真夜中も、すべてが夕ぐれの持つ色とにおいで塗りつぶされて、その歴史もその市民も、坂も空地も商業街も電柱も石ころも、それらの発散する捨鉢な幻怪味と蟲惑も、音楽も服装も食物も、みんな落日を浴びて長い影を引いている。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
深夜の森で幻怪な声が聞こえ、思わず足がすくんだ。
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その廃屋には、幻怪な雰囲気が漂っていた。
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彼女は幻怪な夢にうなされ、夜中に目を覚ました。
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