晩稲
ばんとう異読 おしね
名詞
標準
late-growing rice
文例 · 用例
色よく黄ばんだ晩稲に露をおんで、シットリと打伏した光景は、気のせいか殊に清々しく、胸のすくような眺めである。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
反歌はつ霜とけさは霜置く門の田に晩稲の黄ばみ見つつ子は居り風騒四部唱薤露沼津薤露行若山牧水の七週年に際し、哀傷の新たなる、遂にこの追懐吟一聯を成さしむ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
三十俵つけ一まちにまとまった田に一草の晩稲を作ってある。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
寒くならないうちに晩稲の収穫をすましてしまいたい、蕎麦も取ってしまいたい、麦も蒔いてしまいたい。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
あれもいけない、これもいけないっていうから、義兄さんが亡くなっちゃうと、姉さんはいっぺんに若返って、娘のやりなおしみたい甘くなっちまってさ……」「結局、早稲も晩稲も駄目で、あンたみたいなのがいいってことでしょ」「あら、厭だア、冗談でしょ。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
其内に晩稲も苅らねばならぬ。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
「稼収平野濶」晩稲も苅られて、田圃も一望ガランとして居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
向うの田圃では、ザクリ/\鎌の音をさして晩稲を苅って居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
晩稲は収穫が遅れる分、米の味が濃厚になると言われている。
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農家は、晩稲の生育状況を注意深く見守っていた。
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「今年の晩稲は豊作だといいな。美味しいお米がたくさん食べたいよ。」
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