晩祷
ばんとう
名詞
標準
vespers
文例 · 用例
婆さんが、『いたつきの床に臥している童子フョードルの本復』を祈願に、晩祷に出かけたり、聖パンを頂きに早朝のミサに出かけたりするたびに、カテリーナ・リヴォーヴナは病床に附添って、のどが渇くといえば水を飲ませる、時間どおりに薬をあたえる、という甲斐甲斐しさだった。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
さてある晩のこと、婆さんは聖母宮入祭の前夜の夕拝と晩祷に出かけ、フェージュシカの看病をカテリーヌシカに頼んでいった。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
「今夜の晩祷は、なかなかお仕舞いにやならないだろうね?
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
」「だって、晩祷の聖パンを頂いて来てくれるって、約束したんですもの。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
やがて晩祷の鐘が鳴りはじめたとき、私ははっとしました。
— БАБЫ 『女房ども』 青空文庫
錢湯でながしを取つても、ばんとうに肩を觸らせた事さへない。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
わたしは、いちばんとうとい家の中へもはいっていきましたし、今でもはいっていきます。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『眠りの精』 青空文庫
年とった、白いカタツムリたちは、自分たちが世界でいちばんとうといものだということを、よく知っていました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『幸福な一家』 青空文庫
作例 · 標準
教会では、夕刻に晩祷が行われ、静かに祈りの時間が流れる。
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彼は毎晩、晩祷に参加して心を落ち着けていた。
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「今夜は、聖歌隊の美しい歌声が響く晩祷があるそうですよ。」
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ウィキペディア曖昧さ回避
晩祷(晩禱、ばんとう)は、正教会も含めたキリスト教の教会において広く用いられる、晩の公祈祷を指す総称。内容・形式は教派によって異なる。
晩祷に関する記事
- 晩祷 (正教会) — 徹夜祷、晩課、晩堂課等の、晩に行われる奉神礼の日本正教会における総称。特に晩の祈りの内容を限定しない場合に多用される。
- 晩祷 (聖公会) — 夕の礼拝(Evening Prayer)・夕の祈りなどの種類がある。
- シチリアの晩祷 — 1282年にシチリアで起こった住民暴動と虐殺事件。および、これを題材にした同名のジュゼッペ・ヴェルディによるオペラ。
- 徹夜祷 (ラフマニノフ) — セルゲイ・ラフマニノフによる、正教会の奉神礼である徹夜祷に作曲がなされた作品。『晩祷』と呼ばれることも多い。
セルゲイ・ラフマニノフと同様、正教会の徹夜祷(晩祷)の全曲を作曲した作曲家
- ピョートル・チャイコフスキー(Пётр Ильич Чайковский, 1840 — 1893)
- アレクサンドル・アルハンゲルスキー(Александр Андреевич Арха́нгельский, 1846 — 1924)
- ミハイル・イッポリトフ=イワノフ(Михаил Михайлович Ипполи́тов-Ива́нов, 1859年11月19日 — 1935年1月28日)
- パーヴェル・チェスノコフ(Павел Григорьевич Чесноков, 1877年 — 1944年)
- アレクサンドル・グレチャニノフ(Александр Тихонович Гречанинов, 1864年10月25日 モスクワ — 1956年1月3日 ニューヨーク)
- イラリオン・アルフェエフ府主教(Архиепископ Иларио́н Алфе́ев) — (1966年7月24日 モスクワ - )
晩祷を作曲した著名な作曲家(正教会以外)
- トマス・ウィールクス(Thomas Weelkes, 1576年10月25日洗礼 — 1623年12月1日) - イギリスの作曲家。聖公会の晩祷のために多くの作曲を行う。
- ボフスラフ・チェルノホルスキー(Bohuslav Matej Černohorský, 1684年2月16日 — 1742年7月1日) - チェコのフランシスコ会修道士。カトリック教会の作曲家。オルガン教師。
出典: 晩祷 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0