晩冬
ばんとう
副詞名詞
標準
late winter
文例 · 用例
晩冬の詩情晩冬の月に思ふ遊子は潔く酒盃を噛む。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
さるにても、山川の美しさは、春や秋のは言わばデパートメントの売り出しの陳列棚にもたとえつべく、今や晩冬の雪ようやく解けて、黄紫赤褐にいぶしをかけし天然の肌の美しさは、かえって王宮のゴブランにまさる。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
三冬(初冬、仲冬、晩冬)の厳寒に屈ませられた生物は、再び春に遇って皆争って萌え出で動き出し、草木から虫に至るまで尽く活気に充ちる。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
晩冬のころ茶室に入れば、野桜の小枝につぼみの椿の取りあわせてあるのを見る。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
三月の三十日、ほんの二、三日のうちに暖かさを増した晩冬の太陽が街上を流れる雪どけの水に映る日であった。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
さて、事もなく年月は流れて、朱文がこの町にきてから七年目の晩冬初春のことでありました。
— ――近代伝説―― 『立札』 青空文庫
二 木下正治は、絵具箱のカバンを肩にかけ、十五号大のカンヴァスを重そうに左の小脇に抱え、右手を外套のポケットにつっ込んで、首垂れながら、荒凉たる晩冬の野を帰って来た。
— 豊島与志雄 『二つの途』 青空文庫
ついで「慶応四年」七月付『兵士懐中便覧』は東北連合軍のため仙台で版行され、これと戦うべき官軍熊本藩の依頼によって大至急で翻訳上梓された『洋兵明鑑』には「明治元年晩冬」の序文が付せられている。
— 服部之総 『福沢諭吉』 青空文庫
作例 · 標準
晩冬の朝は、まだ冷え込みが厳しく、吐く息が白かった。
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晩冬になると、春の訪れが待ち遠しくなる。
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「今年の晩冬は雪が少なくて、少し物足りない感じだね。」
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標準
twelfth month of the lunar calendar
作例 · 標準
晩冬の時期は、旧暦では一年の締めくくりにあたる。
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彼は晩冬生まれなので、冬の星座に詳しい。
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「昔の人は、晩冬の寒さを乗り越えるために様々な工夫をしたんだね。」
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