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淫逸

いんいつ
名詞形容動詞
1
標準
debauchery
文例 · 用例
かうして十年をすごして来たとき俺は荒淫逸楽に飽きて来た。
平出修 畜生道 青空文庫
苦しい、苦しい、まるで獣芝居に出てくる白猫の役者のやうに初めは白い毛皮の身のまはりを嘲笑つてゐた人間の浮かれ心までが、遂には真実に淫逸な四足獣の悩ましい悲念に帰つてゆくのではないかとさへ思はれる位、霧は怪しくふりそそいでくる。
北原白秋 桐の花 青空文庫
俺にしろもうあの時はあの女を思ふさま淫逸な欲念と熾烈な死と官能の幻惑の中に引きずり廻すより外に途が無いと思つたのだ。
北原白秋 桐の花 青空文庫
良心を、余りに淫逸に耽溺させ、アルコールに麻痺させた資本家共の瘡蓋だらけの良心には、「人類の理想」や「地上に於ける民衆の結合」や、「神の意志の体現」などは、到底分りつこはないのである。
葉山嘉樹 工場の窓より 青空文庫
そして、北海道といふところは、僅かにまだ二三日の滯在だが、その間に見聞したところだけを以て見ても、淫逸、放縱、開放的で、計畫をめぐらすにも、放浪をするにも、最も自由な天地らしい。
放浪 泡鳴五部作 青空文庫
僧二 世間ではそれを真宗の教えは淫逸をもきらわぬからだなどと申しています。
倉田百三 出家とその弟子 青空文庫
宿の露台から雨に煙る湖の街を眺めながら、私は杭州のどこかに淫逸な色合ひを感じた。
岸田國士 従軍五十日 青空文庫
野卑なる国民は卑野なる美術に甘んじ、高尚なる国民は高尚なる美術を求む、勇敢なる国民に勇武の物語出で、淫逸なる国民に淫逸なる史乗あり。
北村透谷 万物の声と詩人 青空文庫
作例 · 標準
その王国の衰退は、貴族たちの際限ない淫逸と贅沢が原因だったと歴史書は記している。
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彼の放蕩な生活は、周囲から淫逸の限りを尽くしていると非難された。
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禁欲を説く宗教家にとって、世俗の淫逸は悪魔の誘惑に等しかった。
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映画は、享楽主義者たちの淫逸なパーティーシーンを克明に映し出した。
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