不徳
ふとく
形容動詞名詞
標準
lack of virtue
文例 · 用例
御住所を搜し、こちらからお訪ねして、なほ精しく故人の御遺徳をも伺ひ、それから、私ごとき非文不才の貧書生に、この活字日誌の使用を御許可下さるかどうか、改めてお願して、そのおゆるしを得て、はじめて取りかかるべき筋合ひのものであるとは、不徳の小文士と雖も、まづは心得て居りました。
— 太宰治 『文盲自嘲』 青空文庫
昭公に過ちがあったのは、わしの不徳の致すところだ。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
その、彼女の涙の洪水に、僕の不徳が押し流されてしまうのだった。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
あるいはまた、陶土採掘者が平気でいても、はたのものが承知しないで、頼まれもせぬ同情者となって陶工の「不徳義」を責めるような事件が起こることもある。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
酒といふ、或る者には不徳の助奏者、或る者には美徳の伴奏者たる金剛液を一つの便り、慎しく生きてゐるのだ。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
不徳要領の為に一旦は釈放したものの、お葉は※一件に就て何等かの関係ありげにも見ゆる女である。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
だが、その後間もなく、私は途方もない不徳な誤解を、西洋人に対して抱いていることを知るに致った。
— 渡辺温 『風船美人』 青空文庫
人が人に對して不徳な行爲をしたり、下劣な感情をまじへたり、正義に背いたことを行つたり、破廉恥の所業をしたり、或はまた恥づべき邪淫の慾望を起したりしたあとに必ずやつてくる、あの足のない幽靈の出現である。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
作例 · 標準
彼の失敗は、指導者の不徳によるものだと批判された。
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不徳な行いは、やがて本人に災いをもたらすだろう。
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「いやはや、私の不徳の致すところでございます。」
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