壮大
そうだい
形容動詞名詞頻度ランク #8906 · 青空 528 例
標準
magnificent
文例 · 用例
ディレッタント達が一番壮大とみえ、真面目に何かをやつてゐる者は驢馬なのである。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
名も歴史もない甲州アルプスに、対面して、零落の壮大、そのものが、この万年の墳墓を中心にして今虚空を奔る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
黄花石楠花が、岩角の間に小さくしがみついて咲いている、その間を踏んで、登れば、千枚沢岳と悪沢岳の間に、赤石山が吊鐘を伏せたように円く立っている、支脈伝いに背面を見た時には、壮大だと思った白河内岳も、ここから見ると、可愛そうなほど、低くなって、下に踞くまってしまった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
空は高くなって、四方は壮大な円形劇場のように開展する……出た……出た……木曾御嶽は、腰から上、全容を現わした、木曾駒ヶ岳も近くに立ち上った、方々から頭を白く削った稜錐状の山々が、波のように寄せて来た。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
就中高山植物の美麗は熱帯の壮大華麗なる花を凌ぐのであるが、高山植物の美観は他日題を改めて説くつもりである。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
今の人間には崇高や壮大と名づけられる種類の美は何らかの障礙のために拒まれているのだろうか。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
峰の茶屋から先の浅間東北麓の焼野の眺めは壮大である。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
彼にはそれがいかに壮大な眺めであるかが信じられた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫