色好み
いろごのみ
名詞
標準
sensuality
文例 · 用例
しかもうまれつきの色好み、殊にまた若いのが好じゃで、何かご坊にいうたであろうが、それを実としたところで、やがて飽かれると尾が出来る、耳が動く、足がのびる、たちまち形が変ずるばかりじゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
この……県に成上の豪族、色好みの男爵で、面構も風采も巨頭公によう似たのが、劇興行のはじめから他に手を貸さないで紫玉を贔屓した、既に昨夜もある処で一所になる約束があった。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
わけても女と向ひ合せに腰掛けてゐた政黨屋らしい三人の紳士は選擧の應援演説の歸りかとも思れる今までの騒がしい雜談の口をぴつたりと噤んで、氣を呑まれたやうな、同時に色好みらしい卑しげな眼を女に注いでゐた。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
然もうまれつきの色好み、殊に又若いのが好ぢやで、何か御坊にいうたであらうが、其を実とした処で、軈て飽かれると尾が出来る、耳が動く、足がのびる、忽ち形が変ずるばかりぢや。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
おゝ、然ういへば沢山古い昔ではない、此の国の歴々が、此処に鷹狩をして帰りがけ、秋草の中に立つて居た媚かしい婦人の、あまりの美しさに、予ての色好み、うつかり見惚れるはずみに鞍を外して落馬した、打処が病のもとで、あの婦人ともを為せろ、と言ひ死に亡くなられた。
— 泉鏡花 『二世の契』 青空文庫
此の……県に成上の豪族、色好みの男爵で、面構も風采も巨頭公に良似たのが、劇興行のはじめから他に手を貸さないで紫玉を贔屓した、既に昨夜も或処で一所に成る約束があつた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
「藤十郎は、生れながらの色好みじゃが、まだ人の女房と念頃した覚えはござらぬわ」と、冷めたい苦笑を洩しながら付け加えた。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
大学生は、信一郎のそうしたやゝ不自然な、ぶっきら棒な願いを、美貌の女性の知己になりたいと云う、世間普通な色好みの男性の願と、同じものだと思ったらしく、一寸嘲笑に似た笑いを洩そうとしたが、直ぐそれを噛み殺して、「貴君の御身分や、御希望を精しく承らないと、僕として一寸紹介して差上げることは出来ません。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、芸術作品や美しい装飾品に対する深い色好みを持っていた。
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このレストランは、洗練された空間と料理で、食通の色好みをも満たす。
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彼の部屋には、趣味の良い調度品が並び、その色好みが伺えた。
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