多情
たじょう
形容動詞名詞
標準
profligate
文例 · 用例
芸術よりも、その日暮しは千倍も豊富である人、多情多恨夢は荒野を駆け廻りながら、実はといへば陋巷の一室に暗然影を抱いて寝ぬる人、――所詮ヂェラルドは陶酔の一形式として存する。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
もっとも、多情な奴に限って奇妙にいやらしいくらい道徳におびえて、そこがまた、女に好かれる所以でもあるのだがね。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
」 闇商売の手伝いをして、道徳的も無いものだが、その文士の指摘したように、田島という男は、多情のくせに、また女にへんに律儀な一面も持っていて、女たちは、それ故、少しも心配せずに田島に深くたよっているらしい様子。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
男は、多感なだけに多情だった。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
しかし多情な性質を見きわめた。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
「一緒に死ぬか、別れるか」 多情な男と棲むことは、女の一生の苦しみであり、一人に愛を強要する女の為めにも男は悩み通さねばならないと兄は助言した。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
この辛さもみんな男の多情からだと、一さいの後の怒りがまた女によみがえった。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
就中喫茶店は、貴婦人社会にさるものありと衆も識りたる深川綾子、花の盛の春は過ぎても、恋草茂る女盛り、若葉の雫滴たるごとき愛嬌を四方に振撒き、多恨多情の八方睨に大方の君子を殺して黄金の汁を吸取ること長鯨が百川を吸うがごとし。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
作例 · 標準
彼は多情な男として知られ、生涯で多くの浮名を流してきた。
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多情な生活に溺れ、代々受け継いできた財産を短期間で使い果たしてしまった。
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彼女の多情な性格が災いし、長年連れ添った夫婦の間に修復不可能な亀裂が生じた。
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標準
emotional
作例 · 標準
多情な彼女は、映画の悲劇的な結末に人目もはばからず涙を流した。
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詩人は多情であればこそ、日常の些細な風景の中に繊細な心の揺れを見出すことができる。
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彼は多情なあまり、ニュースで流れる他人の不幸を自分のことのように悲しむ癖がある。
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