萱堂
けんどう
名詞
標準
mother
文例 · 用例
遁も隠れもしませんから、憚りながら、御萱堂とお見受け申します年配の御婦人は、私の前をお離れになって、お引添いの上。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
當初|御萱堂不幸之|砌、存寄らざる儀とは申ながら、拙者の身上共禍因と連係候故、報謝の一端にもと志候御世話も、此の如く相終候上は、最早債を償ひ劵を折候と同じく、何の恩讐も無之、一切|事濟と看做候て宜かるべしと存候。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
当時わたくし共は萱堂のお世話になり、あなたをも抱いたり負つたりしたことがある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
萱堂は近頃如何です。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
同じ時の作に 色づきし万年草のひさがるゝ高野の秋も寒かりぬべし 桔梗など刈萱堂に供へつゝ高野の山を友の行くらん などがある。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
苅萱|唱門など言ふ萱堂聖以外に、谷々に童子村が多かつた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
高野山に於ける浄土聖、萱堂の非事吏の間に発達したと思はれる苅萱道心親子の物語は、出発点を九州に、頂点を高野山に、結末を信州に置いて、一見、此説経者の文芸が、其三つの地の何れに発祥したものか知れなくなつてゐる。
— 折口信夫 『唱導文芸序説』 青空文庫
高野山往生院谷の萱堂の聖は、真言の本山には、寄生物とも言ふべき念仏の徒であつた。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は萱堂の病気が治るようにと、毎日神に祈った。
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幼い頃、萱堂が作ってくれたお菓子が一番のご馳走だった。
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萱堂の優しい歌声は、今も彼の心に残っている。
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