戯作
げさく異読 ぎさく
名詞
標準
cheap literature
文例 · 用例
まるっきりの、根っからの戯作者だ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
あの戯作者的、床屋俳句的卑俗趣味の流行した江戸末期に、蕪村が時潮の外に孤立させられ、殆んど理解者を持ち得なかったことは、むしろ当然すぎるほど当然だった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
レーノルズの全集をひやかしてこの異彩ある学者を礼讃してみたり、マクスウェルの伝記中にあるこの物理学者の戯作ヴァンパヤーの詩や、それを飾る愉快に稚拙なペン画を嬉しがったりした。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
即ち、氏は例へば、「戯作三昧」の如きに於て自己の体験を間接に取材化してはゐるが、現在までの処その直接に取材化された作品は全然無いと云つても好い。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
多くの作者は、その戯作者気質と、幇間気質を曝露している。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
あなたともあろうものが、あんな馬鹿話をなさるのはおよしなさい、お客様に軽蔑されるばかりです、もっと真面目なお話が出来ないのですか、まるで三流の戯作者みたいです、と家内から忠告を受けた事もあるのですが、くるしい時に、素直にくるしい表情の浮ぶ人は、さいわいです。
— 太宰治 『小さいアルバム』 青空文庫
私にもひょいと戯作一句うかんだ。
— 種田山頭火 『草と虫とそして』 青空文庫
近き文壇に於ける我が小説の低落は、彼等がその芸術的に訓練されない猥雑の口語文を以てした為に、外国文学に見る如き高貴な詩人的の心を失い、江戸文学の続篇たる野卑俗調の戯作に甘んじ、一歩もそれから出ることができなかったのだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
彼は学問の合間に、気晴らしとして滑稽な戯作を書いて友人たちに見せた。
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当時の戯作は、社会の矛盾を鋭いユーモアで風刺したものが多かった。
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厳格な父は、私が熱心に戯作を読んでいるのを見て眉をひそめた。
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標準
light literature popular in the late Edo period
作例 · 標準
山東京伝や十返舎一九といった戯作者たちが、江戸の戯作文化を牽引した。
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浮世絵が挿絵としてふんだんに使われた戯作は、当時の町人たちに大人気だった。
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江戸時代後期の文化を知る上で、当時の戯作は貴重な資料となっている。
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ウィキペディア
戯作(げさく、ぎさく、けさく、きさく)とは、近世後期、18世紀後半頃から江戸で興った通俗小説などの読み物の総称。戯れに書かれたものの意。明治初期まで書かれた。戯作の著者を戯作者という。
出典: 戯作 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0