大衆文学
たいしゅうぶんがく
名詞
標準
popular literature
文例 · 用例
そしてより詩的精神のある彼等の文学――即ち大衆文学――の方に走って行った。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
* 最近、日本に現われた「大衆文学」というものは、どんな芸術的主張をもつのか解らないが、とにかく現文壇への解毒剤として、一つの公開さるべき処方である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
「面白い小説を書こうとしていたのはわれわれの間違いでした」と大衆文学の作者がある座談会で純文学の作家に告白したそうだが、純文学大衆文学を通じて、果して日本の文学に「アラビヤン・ナイト」や「デカメロン」を以てはじまる小説本来の面白さがあったとでもいうのか。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
しかし、とにかく幸村と云う名前が、徳川時代の大衆文学者に採用されたため、この名前が圧倒的に有名になったのだろう。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
宗全雀躍して是を迎えて奉仕したと云うが、詳しい御事蹟は記録にないが、大衆文学の主人公としては、面白い存在ではないか。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
「宝島」は洵に少年文学であると同時に成人をも十分に愉しませ得る小説であり、大衆文学であると同時に文学に対して最も優れた理解力と鑑賞力とを有する人々にも愛読され得る作品である。
— 序 『宝島』 青空文庫
まつたく、スポツト・ライト氏の云ふとほり、大衆文学も純文学も好い加減にお家騒動などは大団円として、文学全体の標準を高め、帝国の文化を促進せしめることに専念したら何んなものであらう。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
マルクス主義文学の作品の場合に、政治的価値と芸術的価値とを対立させたやうに、いはゆる大衆文学の作品の場合には、商業的価値と芸術的価値とを一応分離して対立させなければ、文学作品の大衆性といふ問題を十分に理解することは不可能であると考へるに至つた。
— 平林初之輔 『商品としての近代小説』 青空文庫
作例 · 標準
推理小説や恋愛小説は、大衆文学の代表的なジャンルだ。
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その作家の作品は、エンターテイメント性が高く、大衆文学の旗手として評価されている。
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疲れている時は、難しいことを考えずに読める大衆文学が一番だ。
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