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蓋世

がいせい異読 かいせい
名詞-の形容詞名詞
1
標準
matchless (heroism, spirit, resolve, etc.)
文例 · 用例
こなた一帶は佛蘭西軍の砲兵陣地、あれなる小高き丘に立てる馬上の人は、これぞ即ち蓋世の英雄ナポレオン・ボナパルト。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
裁縫は知らざるも、庖丁を学ばざるも、卿等が其美を以てすれば、天下にまた無き無上権を有して、抜山蓋世の英雄をすら、掌中に籠するならずや、百万の敵も恐るゝに足らず、恐るべきは一婦人といふならずや、そも/\何を苦しんでか、紅粉を措いてあくせくするぞ。
泉鏡花 醜婦を呵す 青空文庫
心に宮あり、宮の奥に他の秘宮あり、その第一の宮には人の来り観る事を許せども、その秘宮には各人之に鑰して容易に人を近かしめず、その第一の宮に於て人は其処世の道を講じ、其希望、其生命の表白をなせど、第二の秘宮は常に沈冥にして無言、蓋世の大詩人をも之に突入するを得せしめず。
北村透谷 各人心宮内の秘宮 青空文庫
私は、蓋世の得意に胸を張つて、やをら立ちあがるや、下腹の斜めのあたりに太十の所謂石のやうな拳を構へると、雷鳴の如き音声を張りあげた。
牧野信一 武者窓日記 青空文庫
」「卜伝」と益々憐れむように、「剣をとらせたら蓋世の雄、向かうに敵ないお前だが、事理には案外暗いと見えるな。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
「これは支那の項羽のことを引いたので、項羽が漢の高祖に負けて、……」と、虞美人のことから、「力拔山兮氣蓋世」の歌まで引き合ひに出して、淺野は自分一人で面白さうに講義をしてゐた。
上司小劍 太政官 青空文庫
この蓋世不抜の一代の英気は、またナポレオンの腹の田虫をいつまでも癒す暇を与えなかった。
横光利一 ナポレオンと田虫 青空文庫
玉樓の春短くて魚龍淋しき秋の水花はうらがれ香は消えほまれの星も落行けば君蓋世の勇いづこ焔は狂ふモスコウ府吹雪は亂るボロヂノウ(九)。
土井晩翠 天地有情 青空文庫
作例 · 標準
項羽の抜山蓋世の勢いも、四面楚歌の絶望的な状況を前にしてはついに自刎するしかなかった。
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彼は若い頃から蓋世の才を謳われていたが、自らの才能を過信しすぎて周囲を見下したため、晩年は孤独だった。
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「おおっ、まさに抜山蓋世の活躍だ! あのルーキーがたった一人で試合の流れを完全に変えてしまったぞ。」
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あの創業者の蓋世の気象と圧倒的なカリスマ性が、倒産寸前だった町工場を世界的な大企業へと押し上げた。
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