裏戸
うらど
名詞
標準
backdoor
文例 · 用例
家の裏戸が明いて早起きのおかみさんが掃除を始める、その箒の音がこれに和する。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
と、弥助のおかみさんが、裏戸口から、「いわしをおくれ。
— 新美南吉 『ごん狐』 青空文庫
これ丈ならば夢として不思議に思ふことでも何でもないが、裏戸を開けた壁の外側の圍も無い處に一人の病人が寢臺のやうな物の上に臥せつて居るのである。
— 長塚節 『竹の里人〔三〕』 青空文庫
「君は、思ってはいないのだね、僕が気が狂っているとは……」 私がブランディの壜を裏戸棚にしまっていると、彼がこう訊いた。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
ここでホームズは素早く小さな路次に飛びこみ、木戸を開けて、荒廃した空地を通りぬけ、そして一軒の家の裏戸を鍵で開けて、その中に入り、また後からその戸を閉めた。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
彼等は裏戸の陰に聚まつて雜談に耽つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
「さうえ處他人に見られたらどうしたもんだえ」側からいはれて「見てやあしめえな」と其女房は裏戸の口から庭の方を見た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
おつぎは直に自分の裏戸口に立つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
例句