後門
こうもん
名詞
標準
back gate
文例 · 用例
諸公子・侍臣等の少数を従え、例の高冠昂尾の愛※を自ら抱いて公は後門を踰える。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
諸公子・侍臣等の少數を從へ、例の高冠昂尾の愛※を自ら抱いて公は後門を踰える。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
蓋し、尋ねようと云う石田の宿所は後門を抜ければツイ其処では有るが、何分にも胸に燃す修羅苦羅の火の手が盛なので、暫らく散歩して余熱を冷ます積りで。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
:訓点送り仮名 (例)早々-------------------------------------------------------彼吉田の千両を以て、家を御求の御論おもしろそふなれども、是必、前門の虎は退ぞけしに後門の狼の入り来り候咄しならんか。
— 慶応三年八月十六日 陸奥宗光あて 『手紙』 青空文庫
船は、あちこちに転針してやっと遁れたが、じつに前門の虎去れば後門の狼のたとえか……極鯨吹きあげる潮柱のむこうに、ポツリと帆影のようなものを認めたのだ。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
昔の人が『前門の虎、後門の狼』とよんだのは、今の日本の戦略態勢(戦略上のありさま)だ。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
『新古今』以後門派の争ひ烈しく、形式を論じて実際に疎く、花はかく詠むもの月はかく詠むもの、千鳥の名所は|何処々々に限り、某の語は某の処にのみ用ゐらるるなど規則づくめになりては和歌は今更に発達すべき寸隙だにあらずなりぬ。
— 正岡子規 『古池の句の弁』 青空文庫
かかる大敵が後門に迫るとは、神ならぬ身の知る由もなき道庵は、翌日眼覚めると、自室にも、次の間にも、頼みきったる宇治山田の米友がいないことに気がつきました。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
城主は敵の目を欺くため、後門から密かに脱出した。
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彼は屋敷の後門からこっそり忍び込み、誰にも気づかれずに中へ入った。
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庭の後門は、普段は閉め切られているが、いざという時の避難経路だ。
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