気勢
きせい
名詞
標準
fervour
文例 · 用例
その気勢に圧せられた翁は、却ってあらがう気持を二つ弾のような言葉で、あと先立て続けに女神へ向けて放った。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
生ぬるい風のような気勢がすると思うと、左の肩から片膚を脱いだが、右の手を脱して、前へ廻し、ふくらんだ胸のあたりで着ていたその単衣を円げて持ち、霞も絡わぬ姿になった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
その時は早や、夜がものに譬えると谷の底じゃ、白痴がだらしのない寐息も聞えなくなると、たちまち戸の外にものの気勢がしてきた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
戸の外のものの気勢は動揺を造るがごとく、ぐらぐらと家が揺いた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
トその壁の上を窓から覗いて、風にも雨にも、ばさばさと髪を揺って、団扇の骨ばかりな顔を出す……隣の空地の棕櫚の樹が、その夜は妙に寂として気勢も聞えぬ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
落葉、朽葉|堆く水くさき土のにおいしたるのみ、人の気勢もせで、頸もとの冷かなるに、と胸をつきて見返りたる、またたくまと思うかの女はハヤ見えざりき。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
驚破と謂わば飛蒐らんず、気勢激しき軍夫等を一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返して、「権利は無いが、腕力じゃ!
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
さあ、」 擦寄った気勢である。
— 泉鏡花 『木精(三尺角拾遺)』 青空文庫
作例 · 標準
逆転ゴールが決まった瞬間、スタジアムのサポーターは一段と気勢を上げた。
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序盤の凡ミスで気勢を削がれてしまい、結局そのままストレート負けを喫した。
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「さあ、ここが踏ん張りどころだ! みんなで気勢を上げて一気に片付けるぞ!」
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新プロジェクトに向けた若手社員たちの旺盛な気勢に、ベテラン勢も刺激を受けている。
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