矜持
きょうじ異読 きんじ
名詞頻度ランク #39732 · 青空 147 例
標準
pride
文例 · 用例
ピンポン大学の学生であるという矜持が、その不思議の現象の一誘因となって居るのである。
— 太宰治 『古典竜頭蛇尾』 青空文庫
日に十里を楽々と走破しうる健脚を有し、獅子をも斃す白光鋭利の牙を持ちながら、懶惰無頼の腐りはてたいやしい根性をはばからず発揮し、一片の矜持なく、てもなく人間界に屈服し、隷属し、同族互いに敵視して、顔つきあわせると吠えあい、噛みあい、もって人間の御機嫌をとり結ぼうと努めている。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
夏草にまじつて、こゝそこに咲きみだれてゐる鬼百合はまつたく炎天の花といひたい矜持をかゞやかしてゐる。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
が、前者は家が乱れはせぬかといふ打算的|杞憂から、後者は、例の彼の矜持が、彼を逐々、何の間違ひもないうちに引きとめた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
真実、珈琲から珈琲の煙が立つやうに内心の深みから素直に心の吐息を掻き立たせてその融合渾沌のさかひに怪しい芸術の矜持と魔力とを物静かに薫らし得る純一な詩人の歓会はまた何にもかへがたい真言秘密の妙諦である。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
一生の恋だ、命かけての愛だの信実だのと云つた蜜の如ないつかの抱擁も千言万句の誓ひも歓語も、但しは狂ひに狂つた欲念の焔も、ただ一息に押しこかしてゆく「時」の力の前には何等の矜持も権威もあつたものでは無い。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
私は彼の声の中から、芸術家が創作の上に持つ、歓喜と矜持と同じものを感得するのであった。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
矜持せるレオノオレよ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、自分の仕事に対する矜持を失うことなく、常に最高の品質を追求している。
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たとえ貧しくても、人間としての矜持を保つことが大切だ。
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彼女は、長年の努力が認められたことに、静かな矜持を感じていた。
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「私の名誉にかけて!」と、騎士は矜持を胸に誓った。
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