凶事
きょうじ
名詞
標準
calamity
文例 · 用例
その重苦しい何かしら凶事を予感させるような単調な音も、夕凪の夜の詩には割愛し難い象徴的景物である。
— 寺田寅彦 『夕凪と夕風』 青空文庫
〔血のいろにゆがめる月は〕血のいろにゆがめる月は、 今宵また桜をのぼり、患者たち廊のはづれに、 凶事の兆を云へり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
「凶事がある前兆じゃよ、昨夜は夢見が悪かった。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
俺が覚えてからも、止むを得ん凶事で二度だけは開けんければならんじゃった。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
が、それとても凶事を追出いたばかりじゃ。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
このたびは意外の凶事出来、御町内中をさわがせ申し候条、何とも申訳も無之候。
— 岡本綺堂 『怪談一夜草紙』 青空文庫
広い屋敷内に朝顔の花が咲くと、必ずその家に何かの凶事があるというので、夏から秋にかけては中間どもが屋敷の庭から裏手の空地まで毎日油断なく見まわって、朝顔夕顔のたぐい、仮りにも花の咲きそうな蔓をみると片っ端から引き抜いてしまうことになっている。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
朝顔の花が咲けば必ず家に凶事があるというので、屋敷の人達も顔を陰らせた。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
地震という凶事は、地域住民に甚大な被害をもたらした。
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突然の凶事に、家族全員が深い悲しみに包まれた。
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この地域では、過去にも何度か水害という凶事に見舞われている。
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まさかこんな凶事が自分たちの身に降りかかるとは、夢にも思わなかった。
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