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桟道

さんどう
名詞
1
標準
plank path (on a steep mountainside, cliff face, etc.)
文例 · 用例
全体、箱根でも、塩原でも、或は木曾の桟橋でも、実際にしろ、絵にせよ、瑠璃を灌ぎ、水銀を流す渓流を、駕籠、車で見て行くのは、樵路、桟道、高い処で、景色は低く下に臨むものと思つて居たのに、繰返していふが、此の密林の間は、さながら流に浮んで飛ぶのである。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
ただ谷が莫迦に深かいのと巌壁を開鑿して造った桟道とは流石に宏壮、雄大の景だと思われた。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
これからは鬼怒の渓流に沿うて桟道を行くのである。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
▲憤慨また憤慨 脚下に轟々たる水声を聞き、雲に懸けたかと思わる、絶壁の中腹の危うき桟道を越えて行くことしばらくにして、右手に全山|悉く岩石より成る山を見る。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
これに悚然とした状に、一度すぼめた袖を、はらはらと翼のごとく搏いたのは、紫玉が、可厭しき移香を払うとともに、高貴なる鸚鵡を思い切った、安からぬ胸の波動で、なお且つ飜々とふるいながら、衝と飛退くように、滝の下行く桟道の橋に退いた。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
」 主人は、パッパッと二つばかり、巻莨を深く吸って、「……この石の桟道が、はじめて掛りました。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
県知事の一行が、真先に乗込んで見えた……あなた、その馬車――」 自動車の警笛に、繰返して、「馬車が、真正面に、この桟道一杯になって大く目に入ったと思召せ。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
足裏を破り脛を傷つけ、危巌を攀じ桟道を渡って、一月の後に彼はようやく目指す山顛に辿りつく。
中島敦 名人伝 青空文庫
作例 · 標準
断崖絶壁に架けられた心細い桟道を、足元に注意しながら一歩ずつ進んだ。
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昔の旅人は、こんな危険な桟道を越えて険しい山脈を渡っていたのかと感嘆した。
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桟道の板の一部が朽ちかけており、下を流れる急流が丸見えで肝を冷やした。
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