散瞳
さんどう
名詞
標準
mydriasis
文例 · 用例
前にも申しましたとおり、私の復讐は、いつも一定の時日を経て、チャンスを待って行われるのでしたが、その時ばかりは前例を破って、思わずも、傍に置かれてあった散瞳薬の瓶を取り上げ、患者の両眼に、二三滴ずつ、アトロピンを点じたのであります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
通常眼底を検査するには、便宜をはかるために散瞳薬によって瞳孔を散大せしめることになって居りますが、アトロピンは眼球の内圧を高める性質があるので、これを緑内障にかゝった眼に点ずることは絶対に禁じられて居るのであります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
『そしてお前さんどうするのだ』と私は蚊帳の内から問いました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
滝さんどうだね、そんなものを取って来ちゃあ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
「皆さんどうなすつたんです。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
けどテクラさんどうでしょう。
— 宮沢賢治 『ひのきとひなげし』 青空文庫
……そこへ出盛る蕈らしいから、霜を越すという意味か、それともこの蕈が生えると霜が降る……霜を起すと言うのかと、その時、考うる隙もあらせず、「旦那さんどうですね。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
怪しき美人は満面に笑みを含みて、起伏常ならざる席に安んずるを、隣たる老人は感に堪えて、「おまえさんどうもお強い。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
眼底検査のために散瞳薬を点眼したが、しばらくの間は光が眩しくて目を開けられなかった。
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暗い場所では、より多くの光を取り込もうとして自然に散瞳が起こる。
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交通事故で運ばれた患者の散瞳を確認し、医師は深刻な脳の損傷を疑った。
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