甘美
かんび
形容動詞名詞頻度ランク #26867 · 青空 478 例
標準
sweet (taste)
文例 · 用例
私はアブに気がついたほど、まだ余裕があったが、アブの方では、人間などに傍目も触れず、無念無想に花の蜜の甘美に酔っている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
川俣川にかけた橋を渡って、大門川の峡流を見下しながら、弘法水に立ち寄り甘美な泉をむすんで飲む。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
とりわけ女の人の声には、どこか皮膚の表面を撫でるような、甘美でうっとりとした魅力があった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
また無理にこんな本を讀んでしまひ度くもないので、回想の甘美な氣持に堪へなくなつて來ると遠慮なく頁から眼を離し、かういふ人間のものを讀んでゐるとどこまで此方の素朴な經驗の世界が侵されてしまふかわからないと思ふとまた本を閉ぢてしまふのだ。
— 梶井基次郎 『「親近」と「拒絶」』 青空文庫
なまじっかなこと云い出せないもの」 じりじりと照りつける陽の光と腹匍いになった塚の熱砂の熱さとが、小初の肉体を上下から挟んで、いおうようない苦痛の甘美に、小初を陥れる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
そして、赤い蝶のようにホールを旋回しながら、僕は粟鼠の毛皮をつけた甘美な女の顔の花園を眺めながら云うのだ。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
」と、甘美な気分のなかで僕が云った。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
チタ子は同伴のN課長が酒場に註文した甘美な混合酒を飲みながら、彼女は課長に、ヤルー衣裳店に註文した衣裳代を支払ってくれるように懇願しました。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
作例 · 標準
疲れた体に、あの店の甘美なチョコレートケーキがどうしても食べたくなった。
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熟したメロンの甘美な香りが、部屋中に広がる。
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一口食べると、口の中に広がる甘美な味わいに思わず目を閉じた。
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標準
sweet (melody, dream, etc.)
作例 · 標準
彼の奏でるバイオリンの音色は、聴く人の心を甘美な世界へと誘う。
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幼い頃に見た、まるで夢のような甘美な記憶がふと蘇った。
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彼女の歌声は甘美で、聴衆は皆うっとりと聞き入っていた。
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