安穏
あんのん異読 あんおん
名詞形容動詞頻度ランク #40811 · 青空 311 例
標準
peace
文例 · 用例
しかしこの清少納言のオーソリティが九百年もそのままに保存されて来たとすると、自然界に対する日本人の知識がいかに長い間平和安穏であったかという事を物語っている。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
どうして死後の生活を指導することが出来ようぞ、もっとも、この僧は首を斬られて死ぬときに、大きな声で「吽」と叫んだら、その声は数里の外まで響いたという奇蹟を伝記者は附け加えているが、そんなことぐらい、生きる上の幸福をも、死後の安穏をも共々、宗教に求めている慧鶴には何の力にもならなかった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
――八大竜王鳴渡りて、稲妻ひらめきしに、諸人目を驚かし、三日の洪水を流し、国土安穏なりければ、さてこそ静の舞に示現ありけるとて、日本一と宣旨を給りけると、承り候。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
そのために、僕は七年の間日本で安穏な日を送ることが出来たのでした。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
会津拝領は八月中旬の事で、もう其歳の十月の二十三日には羊の木村父子は安穏に草を※んでは居られ無くなって、跳ねたり鳴いたり大苦みを仕始めたのであった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
それは将門が安穏を得させようとして跡を埋め身を隠させた其の愛妻を敵が発見したことであつた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
それによれば、何等の機縁が有ったのでも無く、我児が一人で世に立って行かれるようになったので、予ての心願に任せて至極安穏に、時至って瓜が蔕から離れるが如く俗世界からコロリと滑り出して後生願い一方の人となったのであろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
が、これは源信寂心にはじまったことではなく、経に在っては月光童子の物語がこれと同じ事で、童子は水観を初めて成し得た時に、無心の小児に瓦礫を水中に投げ入れられて心痛を覚え、それを取出して貰って安穏を回復したというのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日安穏について考えている。
安穏という言葉は日本語で重要だ。
彼は安穏の意味を理解している。
この文には安穏が含まれている。