平穏
へいおん
形容動詞名詞-の形容詞名詞頻度ランク #12922 · 青空 568 例
標準
tranquil
文例 · 用例
そうして一八七四年から一八七九年までは平穏にターリングの邸で暮していた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
我々が平穏に、健全で、猶久しく彼のために記念祭を行ふやうに、神は我々に恩恵を垂れ給へ。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
こうして数刻を経た後ガロンは共産軍を組織し、陳独秀の率いた工人と苦力の暴民を合して南北の橋路に支那軍隊と衝突して河畔に対峙し遂に市街戦となり、各国の陸戦隊が出動して共産軍は撃退され、一時間後上海は平穏に還った。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
反|蒋介石派の激化と、東支鉄にからんだ露支間の葛藤、南京政府の幣制の改革にたいする商人の思惑は、対支商談におけるワシントン政府の経済政策が、帝国主義戦争の一つの徴として、ワシントン当局者のからくりによって時局が平穏のうちに解決されると、南京政府は中央銀行を設け、上海造幣|厰を開いた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
その時は実に我もなければ他もない、ただたれもかれも懐かしくって、忍ばれて来る、『僕はその時ほど心の平穏を感ずることはない、その時ほど自由を感ずることはない、その時ほど名利競争の俗念消えてすべての物に対する同情の念の深い時はない。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
中華民国には地方によってはまれに大地震もあり大洪水もあるようであるが、しかしあの厖大なシナの主要な国土の大部分は、気象的にも地球物理的にも比較的にきわめて平穏な条件のもとにおかれているようである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
兎も角も一人前の弁護士となって日々|京橋区なる事務所に通うて居ましたが、若し彼のまゝで今日になったら、養父も其目的通りに僕を始末し、僕も平穏な月日を送って益々前途の幸福を楽んで居たでしょう。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
けれどもまず平穏無事に日が経ちますうち、ちょうど八月の中ごろの馬鹿に熱い日の晩でございます、長屋の者はみんな外に出て涼んでいましたが私だけは前の晩寝冷えをしたので身体の具合が悪く、宵から戸を閉めて床に就きました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
作例 · 標準
嵐が過ぎ去り、湖の面は再び平穏を取り戻した。
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何事もない平穏な毎日が、実は一番の幸せなのだと感じるようになった。
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政変後の混乱も収まり、国全体に平穏な空気が漂い始めた。
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