偽性
ぎせい
形容動詞名詞-の形容詞接頭辞
標準
pseudo
文例 · 用例
――マキャヴェリはその『君主論』に於て、〔君主〕に必要な譎詐・欺瞞・狡知・を分析し、権謀術策の原理を授けているが、その結果は計らずも〔君主〕の陰険な心事を暴露すると共に、一般に人間性の虚偽性を暴露している。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
例えば一つの思想の或る意味での階級性を指摘することと、依って夫の虚偽性を指摘することとは、一応区別され得るが、今までの処では場合が前者に止っていてまだ後者への移り行きが説かれていなかった、と云うのである。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
問題選択に於ける歴史的必然性(従って乃至)遊離性が、理論内容に於ける論理的真理性(従って乃至)虚偽性として、反映し得るか否か。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
問題選択に於ける歴史的必然性乃至遊離性が、理論内容に於ける論理的真理性乃至虚偽性として、反映し得るか、又如何に反映するか、という課題の解答を。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
それ故どのような問題を選択するかによって、その問題に動機されて展開する理論は、或いは真理性を或いは虚偽性を有たねばならない。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
何となれば、タルドによれば社会的論理自身が初めから一つの根本的な虚偽――社会の虚偽性――に基くものと考え得られるから。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
蓋し暴露とは、虚偽命題の歴史的社会的必然性を演繹し、そうすることによってその命題の歴史的社会的虚偽性を証明する処の、一つの批判的技術である。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
石太郎にすまないという気持ちや、石太郎はぎせいに立ってえらいなという心は、ぜんぜん起こらなかった。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫