犠牲
ぎせい
名詞頻度ランク #2946 · 青空 3468 例
標準
sacrifice
文例 · 用例
東京|帝国大学の招聘に応じて、松江や熊本の地を去ったことも、同じくヘルンの身にとっては、愛する妻への献身的な犠牲だった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
夫人もよくその良人の心を知り、『ヘルンの一生は、皆私や子供のために尽してくれた犠牲でした。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
このたったひとつの小説をめぐって、日本なんかでも一時ずいぶん悲惨な犠牲者が出たものだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
ラムボオはこの道理の犠牲の最後の人として、金色の落日の光りを見せて死んで行つたのだ!
— 小林秀雄に 『小詩論』 青空文庫
やっと槍ヶ岳の頂、といっても槍の穂先からは、まだ蛭巻ぐらいの位置に当る、平ッたい鞍状地に到着した、槍から無残に崩壊した岩は、洪水のように汎濫している、そうしてこれが巨大なる槍ヶ岳を、目の上に高く聳えしむるために、払われた犠牲であるかと思うと、私は天才の惨酷に戦慄するのである。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
絶壁の下なる大深谷からは、霧がすさまじいいきおいで、皺嗄れ声を振り立てて上って来る、近づくほど早くなるかと思うと、端から砕けてサアッと水球を浴びせる、そうして呻りながら、尾根につかまり、槍先へ這いずり上って、犠牲になる生霊もがなと、捜し廻っている。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
この氷の解放に伴って、いくばくの犠牲を、要求されているかは、河原の荒涼粛殺を見たまえ。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
男の何かしら廻り諄い所作の道具に使われて、命を失いかけている小雄鹿を、その男と共に、無駄なことの犠牲になった悲運のものと思うだけだった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
標準
victim (esp. someone killed)
標準
sacrifice (to a deity)