擬製
ぎせい
名詞動詞-サ変
標準
imitation
文例 · 用例
このツーというのは乾酪とバタと白砂糖とを固めて日本の擬製豆腐のように出来て居るものです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
この三種の肉と共にツー即ち乾酪、バタ、砂糖の三種で拵えた擬製豆腐のような物を与えるです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
石太郎にすまないという気持ちや、石太郎はぎせいに立ってえらいなという心は、ぜんぜん起こらなかった。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫
それら全部の救護は、ことごとく、少数の医員たちの外、すべて二十年以下の、年わかい看護婦五十名の、ちつじょただしい、ぎせい的の努力によって、しとげられたのです。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
リード氏は、ステゴミイアが黄色熱を媒介するといふことを見出したとき、それをじつさいに人間について実験する必要が生じ、だれか二人、ぎせい的にステゴミイアにさゝれて見てくれるものはないかと、ためしに兵士たちに相談をもちかけました。
— 鈴木三重吉 『パナマ運河を開いた話』 青空文庫
この二人の勇者のぎせいのおかげでリード氏の研究がすつかりたしかめられたのです。
— 鈴木三重吉 『パナマ運河を開いた話』 青空文庫
殿様、病中のつれづれに、妓を呼んで、おまえら、枕元で馬鹿騒ぎせい、との御声がかりじゃ。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
またさきごろの戦争の間に、婦人が忍んできたぎせいと、今日までもその傷あとがどんなに深くわたしたちの生活に残されているかということは、すべての人が知っています。
— 宮本百合子 『自覚について』 青空文庫