燠
おき
名詞頻度ランク #888 · 青空 76 例
標準
embers
文例 · 用例
みたされない堯の心の燠にも、やがてその火は燃えうつった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
俵はほとんど船室の出入口をも密封したれば、さらぬだに鬱燠たる室内は、空気の流通を礙げられて、窖廩はついに蒸風呂となりぬ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
毎日、茄子胡瓜でもあるまいから、そしてちやうど駄目になる燠があつたから、これでをはりの蕗を採つて来て佃煮にした、蕗のほろにがさには日本的老心といつたやうな味がある。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
それが出来ると、燠を火鉢に移して薬鑵をかける。
— 種田山頭火 『私の生活』 青空文庫
燠のたつた火を、その儘にして彼は、湯鑵を再びその上へかけた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
姉はおつとりして、こだはらぬ性格だつたので、与へられた松毬をいちどにどつと惜しげも無く竈にくべたところが、その火で楽にごはんが出来、さうして、あとに燠が残つたので、その燠でおみおつけも出来た。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
さうすると、あとに燠が残るかも知れない。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
」「燠が残つてゐたわけだ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
作例 · 標準
例句