高談
こうだん
名詞動詞-サ変
標準
your lofty discourse
文例 · 用例
友だちといっしょに酒を飲んだりする時には、どうかすると元気がよくて、いつになく高談放語したり、郷里の昔の武士の歌った俗謡をどなったりする事もあったそうであるが、これはどうもやはり亮のおもな本性ではなかったように私には思われる。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
紅葉の時だが、マビで、そんなにたて込まず、座敷もあいていたけれども、上らないで、男はカラカラと高談話。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
その通知の葉書を受取ったお島は、大きな菓子折などを小僧に持たせて、紋附の夏羽織を着込んで、丸髷姿で挨拶のために、ある晩方その宿屋を訪ねたが、込合っていたので、連中はこの部屋にかたまって、ちょうど晩酌の膳に向いながら、陽気に高談をしていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
当地その同論者たる江藤氏は佐賀の乱に殪れ、後藤氏は政界を去りて実業に当たり、副島氏は東京にありて高談雅話に閑日月を送る。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
けだし俗言は耳に入りやすく高談は世に容れられがたし、利害を棄て毀誉を排しもって真理を明らかにせんと欲するものは豈に尋常の熱心ならんや、吾輩は当時の自由論派の世に待遇せられたるを回想して深く感ずるところあり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
しかし、その男女間の別はかなり厳しいもので、食客連の放言高談には寛大である老女も、それと女中部屋との交渉は鉄の関を置いて、何人をも一歩もこの境を犯すことのないようにしてあることでもわかります。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
)訪問した時、夜の更けるのも忘れて三人文芸談に花を咲かせて、高談四壁を驚かせたものか、不意に東隣の壁をはげしく蹴る音に愕かされ、やつと気がついて高声を低声に改めはしたものの、話は滾々として尽きないのに、隣室の客は我々を全く沈黙させなければ措かない気と見えて、いつまでも蹴りつづける。
— =龍之介対潤一郎の小説論争= 『個人的な余りに個人的な饒舌』 青空文庫
それは高談笑語でこそなけれ、ややはなれた能登守の立聞くところまで、尋常に聞える話しぶりでありました。
— 如法闇夜の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
「昨夜は先生の高談を拝聴し、目から鱗が落ちるような思いで帰路につきました」
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酒宴の席での高談は、時として日常の瑣末な悩みを忘れさせてくれるほど示唆に富んでいる。
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「私のような若輩者に、これほどまでの高談を賜り、誠に恐縮の至りでございます」
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