巷談
こうだん
名詞
標準
rumour
文例 · 用例
從つて、其の頃の巷談には、車夫の色男が澤山あつた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
女仙前記、きぬ/″\川、辰巳巷談、書きだしたらきりはない、全集で皆さんも一度讀んでください。
— 長谷川時雨 『水色情緒』 青空文庫
たいした檀那でございますよ」 泉鏡花さんの「辰巳巷談」に出てくる沖津のような、江戸ッ子で歯ぎれのよい、女でも良いものばかりを誂えられて納めようというお〆さんが、自分の吐いた煙のなかで、ちょいとさげすみ笑いをしたが、「だが、お鯉さんは好い気風でしてね。
— 長谷川時雨 『一世お鯉』 青空文庫
唯嫉妬深くして家出した女房が、時あつて門から自分の家をのぞくと謂つた気味わるい話などに、当時の巷談をそのまゝ伝へたのだらう。
— 折口信夫 『涼み芝居と怪談』 青空文庫
其節、雲雀の先祖には、六字の名号(「三郷巷談」参照)、折口の先祖には、護り袋を下されたといふ。
— 折口信夫 『折口といふ名字』 青空文庫
さて謠曲の題材は神話、佛説、史的逸話、戀愛談、怪異談、その他諸種の傳説巷談及び古代の假作物語類の一節等を採つたのが多く、舊來之を大別して神祇物、修羅物、女物(かづら物)雜の四部に立ててゐる。
— 和田萬吉 『父兄の方々に』 青空文庫
その十八 巷談社創立メデタシ/\のこと それから三週間とたたない時だった。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
「巷談」という雑誌が創刊され、再版三版と重ね、五十万、イヤ、七八十万、なんの、百万は売り切ったろうという大変な評判であった。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
作例 · 標準
「あそこの老舗が閉店するなんて巷談が流れているけれど、本当のところはどうなのかしら」
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歴史の裏側に隠された巷談を拾い集め、独自の解釈で物語を再構成するのが彼のスタイルだ。
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「ふん、巷談に惑わされるな。真実は自分の目で確かめたものだけが物語ってくれる」
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