遊行
ゆうこう
名詞動詞-サ変
標準
gadding around
文例 · 用例
そしてまた実際において、そういう中川べりに遊行したり寝転んだりして魚を釣ったり、魚の来ぬ時は拙な歌の一句半句でも釣り得てから帰って、美しい甘い軽微の疲労から誘われる淡い清らな夢に入ることが、翌朝のすがすがしい眼覚めといきいきした力とになることを、自然|不言不語に悟らされていた。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
味ふ、楽しむ、遊ぶ――それが人生といふものだらう、それ自体のために、それ自体になる――それがあそびである、遊行といふ言葉の意義はなか/\に深遠である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
東京近郊或る勝景地の旧家である私の家の奥座敷はその日家来を大勢ものものしく率ゐた或る高貴の人の遊行の途次の休憩所でした。
— 断片三種 『処女時代の追憶』 青空文庫
白河を越え、下野にかかり、遊行上人に道しるべした柳の陰に歌を詠じ、それから那須野が原へとかかった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
――やがて、此が、野の一面の草を伝つて、次第にひら/\と、麓に下りて遊行しやう。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
この男女|距ての作法も、先生が、昔、鎌倉時代に遊行衆といった禁慾者の教団が男女混同で一室に眠るとき定めた儀式から思い付かれたものなのだ」 と言いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
この教団の人々を遊行衆と言った。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
香以は相摸国高座郡藤沢の清浄光寺の遊行上人から、許多の阿弥号を受けて、自ら寿阿弥と称し、次でこれを河竹其水に譲って梅阿弥と称し、その後また方阿弥と改め、その他の阿弥号は取巻の人々に分贈した。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
標準
wandering