幻辞.com

幽香

ゆうこう
名詞
1
標準
fragrance
文例 · 用例
脈々たる幽香に護られて、醉夢いづくにか迷ひけむ、窓に近き鶯聲の綿蠻たるに驚けば、日は已に梅林の梢に昇りぬ。
大町桂月 杉田の一夜 青空文庫
一、表紙及挿畫は友人山下幽香氏の手を煩したり。
蒲原有明 獨絃哀歌 青空文庫
一つの墓には蘭室幽香信女と彫つてあつた。
岩本素白 野の墓 青空文庫
けげんな顔を上げて私を振り仰いだ家内に、私は又続けて、「蘭室幽香信女ではどうだ」と云つた。
岩本素白 野の墓 青空文庫
この怪奇な物語の筋を進める前に、私は引きむしられた楽譜を送って来た幽香子の事をお話して置かなければなりません。
野村胡堂 死の舞踏 青空文庫
幽香子、幽香子、何んという美しい淋しい名でしょう。
野村胡堂 死の舞踏 青空文庫
何うして不幸せかというと、それは、幽香子の身に付いた、巨万の財産があったからで、そんなものがあるばかりに、実業家と称する佐良井金三の、何度目かの妻になる運命を背負わされてしまったのです。
野村胡堂 死の舞踏 青空文庫
幽香子は、相当に美しくもあり、私の妹分で一緒に育った関係から、ピアノもかなり上手に弾きましたが、内気で陰鬱で引っこみ思案で、実業家の夫人という肌合の女ではありませんでした。
野村胡堂 死の舞踏 青空文庫
作例 · 標準
夜の庭に咲く月下美人から、あたりに幽香が漂っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女が通り過ぎると、ほのかに甘い幽香が残された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古い書物からは、インクと紙の幽香が感じられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash