旧事
きゅうじ異読 くじ
名詞
標準
past events
文例 · 用例
蝉羽子悄然として立つこと少時、渠を招きて与に車を推し、之を小亭に引きて飯を命じ、鮮魚を宰して食はしめ、未だ言を交ゆる事多からず、其の旧事を回想せしめん事を恐るればなり。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
狂ひに狂ひし頑癖も稍静まりて、茲年人間生活の五合目の中阪にたゆたひつゝ、そゞろに旧事を追想し、帰心矢の如しと言ひたげなるこの幻境に再遊の心は、この春松島に遊びし時より衷裡を離れず。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
その生存している僅かな人々と相会して翁の旧事を語ると誠に感慨無量なものがある。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
妾とても再び彼ら同志に逢わざるべきを、予想したればこそ、かく夫婦の契約あることを発表せしなれ、今日の境遇あるを予知せば、もはや愛の冷却せる者に向かいて、強いて旧事を発表し、相互の不利益を醸すが如き、愚をばなさざりしならんに。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
『一話一言』一六に、『会津旧事雑考』より承安元年|辛卯を耶麻郡新宮の神器の銘に、弥勒元辛卯と記した由を引き、三河万歳の唱歌に、弥勒十年辰の歳、諸神の立ちたる御屋形と唄うも、いずれなき事にはあらじかし、とある。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
慈遍は神代在今、莫謂往昔とも云う(旧事本紀玄義)。
— 西田幾多郎 『世界新秩序の原理』 青空文庫
その指令三百十一号には、突発事故が起きたらできるだけ復旧事務を拒否せよ、民同との摩擦を回避せよ、などという文句があったそうです。
— 宮本百合子 『新しい抵抗について』 青空文庫
本朝書籍目録などの分類によると、帝紀の項に、旧事本紀・古事記から、六国史及び、日本紀私記其他雑史書類までも収めて居る。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
作例 · 標準
旧事については、もうあまり語りたくない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
歴史家は、旧事から教訓を学ぼうとする。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
過去の過ちという旧事を繰り返さないよう、我々は注意すべきだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite