近況
きんきょう
名詞頻度ランク #10375 · 青空 122 例
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文例 · 用例
熊本の近況から漱石師の噂になって昔話も出た。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
大垣の商人らしき五十ばかりの男|頻りに大垣の近況を語り関が原の戦を説く。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
所が最近北原白秋氏を訪ひ、蒲原氏の寂しい生活近況を聞くに及び、とりわけやるせない憂愁と鬱憤に驅られてしまつた。
— 萩原朔太郎 『蒲原有明氏の近況を聞いて』 青空文庫
とにかく蒲原氏のかうした近況は、何かの悲痛な詩を讀むやうで、たまらなく私を寂しくした。
— 萩原朔太郎 『蒲原有明氏の近況を聞いて』 青空文庫
そのつぎにおのれの近況のそれも些々たる茶飯事を告げる。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
かの女を手荒そうに取り扱って、その些細な近況からも、実人生の試験をするように細心な見張りを隠しながら、秘かに母の力を培わしている。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
大津の料理屋で働いている彼女の友達から、近況問合せの手紙が来た、その返事を書いてくれと、彼女は言い、「どんな風に書きましょう」豹一が訊くと、「わてのこのお腹のなかにたまってる、いやや、いやや、思う気持を一ぺん正直に書いてほしいんどっせ」そして、彼女はこまごまと、「身の上話」をはじめた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
星もほとんど瞬かなくなると言う、荒涼とした山頂の景色を写真に撮り、彼はホームページの近況報告に添えていました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫