灯下
とうか
名詞
標準
place by the lamp
文例 · 用例
明治卅四年十一月六日灯下ニ書ス東京 子規 拝 倫敦ニテ 漱石 兄 此手紙は美濃紙へ行書でかいてある。
— 夏目漱石 『『我輩は猫である』中篇自序』 青空文庫
文に、余は是れ羈旅の卒、牛馬の走、初尋寺次逢僧、庭前徘徊、灯下談話、とあるので、羈旅牛馬の二句は在俗の時のことのようにも想われるが、庭前灯下の二句は何様も行脚修業中のこととも想われる。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
例のように百詩が苦労して書を読んでも尚通じないので、発憤して寝ないで、夜は更け寒気は甚だしく、筆硯みな凍ったのであるが、灯下に堅座して、凝然と沈思して、敢えて動かなかった。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
灯下書に親むべき秋、刻々に近く、万物は涼々たる清味を湛へ始めた時、――諸君の健康と努力とをひたすらに祈ります。
— 牧野信一 『〔編輯余話〕』 青空文庫
昨夜燈下交膝客 昨夜灯下交膝の客、今朝忽作路傍人 今朝忽ち路傍の人と作る。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
――幸徳の話を聴いて居ると、黒木綿の羽織毛襦子の袴、六十一歳の翁が、深夜灯下に肝胆を語る慇懃の姿が自然に判然と浮んで見える。
— 木下尚江 『臨終の田中正造』 青空文庫
この濫費のために軍隊は熱狂し、市民たちは、女子供たちまでが、殺戮の記事を灯下に読んで、血の濫費に酔ってしまうのだ。
— ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 『狂人日記』 青空文庫
芝山内の僧房に老僧は端座して詩巻を攤き、年少の詩人は酒盃を手にして灯下に相対している光景が歴然として目に浮び来った故である。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は灯下で、熱心に書物を読んでいた。
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試験勉強のため、夜遅くまで灯下で机に向かった。
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灯下で語り合う家族の姿は、温かい光景だった。
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