刀下
とうか
名詞
標準
under the sword
文例 · 用例
巨源のこの理を辨へず、妄りに今人を罵つて畢に刀下の怨鬼となる。
— 芥川龍之介 『八宝飯』 青空文庫
拙者は一人相手は二人、日頃の誼み兄弟分の情、何卒お助太刀下されい」 卑怯にも黒白を逆に云い做らし、思慮の浅い博徒を唆り、主水兄妹を討ち取らせようと、そう陣十郎は誠しやかに叫んだ。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
こうしてほとんど小半刻あまり、人と猛獣との格闘が雪の山路で行われたが、白毛を冠った狼が、若者の太刀下に斃れると同時に狼の群は山奥を目掛けて散々に散って見えなくなった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
この騒ぎをよそに、鈴川源十郎はすこし離れて、何かお藤とささやきかわしていたが、刀下をかいくぐって木かげに転びついたお艶の、闇に慣れた瞳に映じたのは、彼女の初めて見る恋人栄三郎であった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
四分六といつか泰軒が評したことばのとおりに剣胆二つながらに備えてはいても、何しろ左膳ほど刀下をくぐっていない栄三郎、ともすれば受け太刀になって、しかも手の甲をさいた傷口から鮮血はとどまるべくもなく、下半身を伝わって、いたずらに往来の土にしみる。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
それなのに自分は――まだまだ、もう少し現に先方から法に触れてくるまで……手をこまぬいて待っているうちに、暴状ついに無辜の行人におよんで、あったら好爺を刀下の鬼と化さしてしまった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
刀下一寸にして側転した栄三郎神変夢想でいう心空身虚、刹那に足をあげたと見るや、栄三郎グッ!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
宇津木文之丞と机竜之助は左右にわかれて両膝を八文字に、太刀下三尺ずつの間合をとって、木刀を前に、礼を交わして、お互いの眼と眼が合う。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
武士は刀下で、自身の命を賭けた戦いに挑んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は刀下で潔く死を選び、武士の誇りを示した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
敵に囲まれ、刀下に屈するよりは戦う道を選んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash