深雪
しんせつ異読 みゆき
名詞
標準
deep snow
文例 · 用例
深雪に埋められた山村が眼の前に見えると同時に、人生の舞台に現はれてそして消えて行つた人達や、泣いたり笑つたりしたことや、何時の間にかさうした時代はすぎ去つて、今度は若い人達がかれ等と同じやうなことをやり始めてゐることが、意味深く追懐の周囲を繞つた。
— 田山録弥 『田舎からの手紙』 青空文庫
かれ等三人は、その深雪の山の中から、若い熱い心、田舎に埋れ果てゝ了ふのを慨く若い熱い心に促されて、お互にしめし合せて、いくらかの金を持つて、深夜から暁にかけて、積雪を踏んで故郷を出て来た。
— 田山録弥 『田舎からの手紙』 青空文庫
七 低い丘陵の中に深雪に埋れて冬を過ぎて行くA村のさまは、その手紙を貰つて五六日経つた後にも、猶ほをり/\Kの頭に思ひ出された。
— 田山録弥 『田舎からの手紙』 青空文庫
――喉塞ぎ、 おもわに狭霧、深雪降り、木枯荒れて、著るくなりぬ、 すゑの近さも。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
――喉塞ぎ、 おもわに狹霧、深雪降り、木枯荒れて、著るくなりぬ、 すゑの近さも。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
眼もくらむ深雪の光、白妙の劍が峰を被ふ葬衣、かじかむ指を噛み、張りつむる胸を毟る。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
そして其奧にはモウパッサンの『Inn』を思はせるやうな、冬は全く深雪に埋もれて了ふ湯本の温泉場があるのであつた。
— 田山花袋 『日光』 青空文庫
深雪も踏み分け、吹雪の夜もいった。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
作例 · 標準
深雪のため、登山道は通行止めになっていた。
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スノーシューを履いて深雪の中を進むのは、想像以上に体力が必要だ。
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冬の北海道では、美しい深雪の景色をあちこちで見ることができる。
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