怱忙
そうぼう
名詞名詞-の形容詞
標準
(being) busy
文例 · 用例
怱忙として脳裡に過ぎる十八年の歳月。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
啄木、永く都塵に埋もれて、旦暮身世の怱忙に追はれ、意ならずして故郷の風色にそむくうちに、身は塵臭に染み、吟心また労をおぼえぬ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
我は古き畳の上に、忠勤なる古帽は煤びし壁の上に、各々かくて人生の怱忙を暫しのがれて、胸の波さへ穏やかなる安心の蓮台に休らふを得るに至れる也。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
清見潟の風光むかしながらにして幾度となく夜半の夢に入れど、身世怱忙として俄に風騷の客たり難し。
— 高山樗牛 『清見寺の鐘聲』 青空文庫
試験は何時も、甚だ曖昧な答案を書いて通過する、卒業論文の如きは、一週間で怱忙の中に作成した。
— 芥川龍之介 『羅生門の後に』 青空文庫
先年|怱忙のみぎりに、移住を日程にのぼした彼らが、さきの家老に一切をまかして、命じて開拓主事とした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
さすれば、其後の怱忙たる事情を見れば、体裁が整へられ、公表せられたらうとは信ぜられぬ。
— 折口信夫 『万葉集のなり立ち』 青空文庫
併し怱忙たる生活は、斯る物を顧みるいとまもなくて過ぎてしまつたが、そんな物もこの灰燼の中に埋まつて居るのである。
— 齋藤茂吉 『燒跡』 青空文庫
作例 · 標準
年末の怱忙を極める時期に、風邪を引いて寝込んでしまうとは不覚だった。
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都会の怱忙たる日々に疲れ果て、週末は静かな温泉地でリフレッシュすることにした。
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「最近どう?」「相変わらず怱忙としていて、ゆっくり本を読む暇もないよ」
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