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機先

きせん
名詞
1
標準
moment just before something happens
文例 · 用例
わたくしは、これも、なにかの場合に機先を制してそれとなくわたくしの頽勢を支えて呉れるいつもの逸作の気配りの一つと思い、心で逸作を伏し拝みながら、さすがに気がついて「一郎は」と、息子のことを訊いてみた。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
機先を制して打ち殺せと、用意の錬り玉と云うのを手早く込めなおして、著弾距離になるのを待っていたが、少女はすこしも恐れるような気ぶりも見せず、平然として前へ来た。
田中貢太郎 女仙 青空文庫
機先を制せられて、張り詰めてゐた反抗心は失つたが、再び慳貪に、「連れて行かうが行くまいが、おれの勝手だ。
發展 泡鳴五部作 青空文庫
信長、守山に在る叔父孫三郎信光と共に、機先を制して天文二十一年八月十六日、那古野に出で三方より清須城を攻めた。
菊池寛 桶狭間合戦 青空文庫
驚き怒るけれども、機先は既に制せられて居る形である。
菊池寛 賤ヶ岳合戦 青空文庫
」 新子は、自分の身が、みじめに感ぜられ、モジモジしながら、暇を乞おうとしている機先を、夫人は見事に制して、「まあ。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
それで居て相手の方から折れて口を利かれると機先を制せられたやうで且つ自分が餘りに力瘤を入れ過ぎたことが妙に極りの惡いやうに感ぜられてこつちが却つて閉口して畢ふ。
長塚節 教師 青空文庫
その方が、京子の機先を制することではないかと思った。
菊池寛 第二の接吻 青空文庫
作例 · 標準
相手の動きをよく見て、機先を制することが勝利への鍵だ。
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交渉では、常に機先を制する側が有利になる。
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試合開始の機先、両チームとも緊張した面持ちでフィールドに立った。
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彼の迅速な判断は、危機が迫る機先を捉えていた。
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