勢家
せいか
名詞
標準
influential family
文例 · 用例
權勢家某といふが居て此靈妙を傳へ聞き、一|見を求に來た、雲飛は大得意でこれを座に通して石を見せると、某も大に感服して眺て居たが急に僕に命じて石を擔がせ、馬に策つて難有うとも何とも言はず去つてしまつた。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
けれども靈妙なる石は遂に影をも見せないので流石の權勢家も一先搜索を中止し、懸賞といふことにして家に歸つた。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
町にはいろ/\の出来事があって権勢家の長兄の繁司の手を煩わしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
でも恋しいと思う時、あなたは少しも来たらず、昨夜はなんですか、あんな大勢家来を連れて来て私の寝間の扉をとんとん叩いて……私、とうとう起きて上げませんでしたとも。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
この間のように大勢家来なんかつれないで一人で、たった一人で、おしのび下されたく……。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
されど現時一般女学校の有様を見るに、その学科は徒に高尚に走り、そのいわゆる工芸科なる者もまた優美を旨とし以て奢侈贅沢の用に供せらるるも、実際生計の助けとなる者あらず、以て権門勢家の令閨となる者を養うべきも、中流以下の家政を取るの賢婦人を出すに足らず。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
短い着物に細帯ではおかしいほど背丈の延びた学校通いの姉さん達を始め、五つ六つ位の年頃の娘が、夕方に成ると、多勢家の周囲へ集った。
— 島崎藤村 『芽生』 青空文庫
数年前までには風の便りにも耳にしたことのない土州とかの身分|卑い武士が、時の勢いに乗って――乃至は権勢家のふところにとびこんで、それが支配者としてこの土地に現われているというのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
彼は地元の名家であり、政財界にも顔が利く勢家の出身だ。
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古い町並みを歩くと、かつてこの地を治めていた勢家の屋敷跡が残っている。
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勢家の娘として生まれた彼女は、幼い頃から厳格な教育を施されてきた。
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