隠退
いんたい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
seclusion
文例 · 用例
その時には、今度の津浪を調べた役人、学者、新聞記者は大抵もう故人となっているか、さもなくとも世間からは隠退している。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
その新持主もその店で稼いで老後を豊に過せるだけの金を溜めたときには早々次の持主へ譲り未練なく故郷の田舎に隠退する。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
いっそ隠退したらよかろうにと思われたが、やはり舞台に出ていることが好きであるのか、あるいは経済上の都合があるのか、彼はとうとう仆れるまで、舞台の人となっていた。
— 岡本綺堂 『源之助の一生』 青空文庫
隣家の主人の権八はもと三の井と云う力士で、一度は紀州家の抱えとなっていた大関角力であったが、其の比は故郷へ隠退して附近の壮佼に角力の手ほどきをしてやっていた。
— 田中貢太郎 『魔王物語』 青空文庫
久し振りですな、先生なにからお話して宜いやら、それよりか先生、何故あなたはお勤めも学問の方もおよしになってこちらへ御隠退なさいましたか、お知らせも下さらないで」 荘子は久し振りで支離遜に逢って嬉しくもあったが直ぐそれを聞かれるのはすこしうるさかった。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
つまり、仕官も学問も自分の本当の宝になるものじゃ無くて、詰らないからなあ」 そして荘子は今度は隠退後|疎くなって居た世間の模様を支離遜から訊く方の番に廻った。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
ロンドンで曾つて有名だった老女優の隠退後の邸宅が先ず行手に在る。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
京都なんて隠退蔵物資みたいなもンだ。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
作例 · 標準
多くの功績を残した彼は、晩年を静かに隠退することを望んだ。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
マスコミの追及を避けるため、公の場から姿を消し隠退した。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
隠退を選んだことで、彼はようやく心の平穏を得た。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite