回顧録
かいころく
名詞
標準
memoirs
文例 · 用例
第六章 医学博士ジョン・ワトソンの回顧録(続き) 捕らえられた男はすさまじい抵抗を見せたが、別段我々に敵意を抱いているわけではないらしく、詮無いと悟ると愛想よく微笑み、今の争いで怪我はなかったかとこちらを気遣ってまでくれた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
環境が人間をつくるといふことはあるには違ひないが、その環境なるものは何も固定的なものではないから、重要なのは、物語りめいた、伝記的な回顧録の中からは、今日の伊東深水氏を語るといふ手懸りは既に失つたといつても過言ではあるまい。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
もっとも牧野さんは『回顧録』をみれば分るように、日本人として考え得る最も恵まれた境遇で人と成り、かつその人生の大半を送られたので、誰にでも牧野さんのような世界観を期待することは無理であろう。
— 中谷宇吉郎 『牧野伸顕伯の思い出』 青空文庫
意見書もその返事も、ともに『回顧録』の中にあるが、現在の政治家や、二十歳程度の大多数の青年たちの言動とくらべて、別の世界という感が深い。
— 中谷宇吉郎 『牧野伸顕伯の思い出』 青空文庫
その時代のことは、いろいろ話を聞いたが、『回顧録』にくわしい記録が残っているので略することにする。
— 中谷宇吉郎 『牧野伸顕伯の思い出』 青空文庫
『回顧録』の初めのところに、牧野さんの祖父、即ち大久保卿の父である大久保次郎右衛門氏が、客好きで、よく若い者を集めて、鶏汁などを振舞ったという話が載っている。
— 中谷宇吉郎 『牧野伸顕伯の思い出』 青空文庫
終戦後の牧野さんの楽しみの一つは、『回顧録』の出版であった。
— 中谷宇吉郎 『牧野伸顕伯の思い出』 青空文庫
回想とか回顧録とかいうものは、普通に話していても、とかく自慢話や弁解に聞えるものでね、私は好きでありませんよ。
— 吉田茂 『私は隠居ではない』 青空文庫