尊称
そんしょう
名詞
標準
honorific title
文例 · 用例
図書の管理者などはどこでも学生には煙たがられると見えて、いつか同席したクナイペの席上における学生の卓上演説で冗談交じりにひどくこき下ろされていたが、当人は Sehrgemeiner Kerl などという尊称を捧げられても平気で一緒に騒いでいる面白い人であった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
仙といふ字は山の人と書かれてゐるから、何でもかまはぬ、山の奥に住んでゐる人を仙人と称してよろしいといふ、ひどく簡明の学説を聞いた事があるけれども、かりにその学説に従ふなら、この剣山の隠者たちも、その心いかに愚なりと雖も、仙の尊称を奏呈して然るべきものかも知れない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
と思っていたら、果して、その講話のおわりにアナウンサアが、その、あいつの名前を、閣下という尊称を附して報告いたしました。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
ジャワでは虎人を苦しめぬ内は祖父また老紳士と尊称してこれを崇める、多くの村に村虎一頭あり、村の某が死んで虎になったとその人の名を充てる、村人が獣を殺すと残肉を食い言わば村の掃除役だが、万一村の人畜を害うと一同これを撃ち殺す(ラッツェル『人類史』一)。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
孔子、孔夫子、夫子と尊称される、子や夫子は先生を意味する。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
また『和名抄』に蛇和名倍美、蝮和名波美とあれば蛇類の最も古い総称がミで、宣長の説にツチは尊称だそうだから、ミヅチは蛇の主の義ちょうど支那で蟒を王蛇と呼ぶ(『爾雅』)と同例だろう。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
既く論じた通り、上古の野椎ミツチなど、蛇の尊称らしきより推せば、足名椎手名椎は蛇の手足なきを号としたので、この蛇神夫妻の女を悪蛇が奪いに来た。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
支那でも初至の天癸から紅鉛を製し、童男女の尿より秋石を煉り、また新産児の胞衣を混元毬など尊称して至宝となし、内寵多き輩高価に求め服して身命を亡うた例、『五雑俎』等に多く見ゆ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼はその功績により「名誉教授」の尊称を贈られた。
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この地域では、高齢者に対して敬意を込めて特定の尊称を使う習慣がある。
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彼の尊称は、彼の長年の努力と貢献を物語っている。
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