箋
せん
名詞頻度ランク #10090 · 青空 166 例
標準
slip (of paper)
文例 · 用例
いつか診察を受けに行ったときに、先に来ていた一学生が貰った処方箋を見ながら「また、杏仁水ですか」と云ってニヤリとした。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
中でも若い方の一人は懷から小さな桃色の書箋紙に書いた手紙を取出して、二人は互の顏を觸れるほど寄せ合つて熱心に讀みはじめた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
慧鶴青年は詩箋に落す筆を控えて、再び迷い始めた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
松村は給仕に支配人の桑野を呼びにやつた後で、ちよつきのかくしから用箋に書いた書付を取出して、一通り読みかへして見た。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書翰箋、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものは一切ない。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
けれどもその表情をジッと凝視しながら、机の端を平手で撫でていると、何故ともなく私の頭の中で或る暗示が電光のように閃めいたので、私は思わず鉛筆を取り上げて叔父が眼を落している机の上の便箋にこう書いた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
そうしてブルブルとふるえる手で、その便箋の一枚を掴んで空間を睨みつつ、腰を浮しかけたが、又、ドッカと椅子に腰を下して瞑目一番したと思うと、今度は猛虎のように決然として立ち上って、掴みかかるように私を押し除けると自分自身に電話口へ獅噛みついた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
この娘は、自分がれいの運動の手伝いでへとへとになって帰り、ごはんも食べずに寝てしまってから、必ず用箋と万年筆を持って自分の部屋にやって来て、「ごめんなさい。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
作例 · 標準
このメモ用紙は、ちょっとした伝言を書くのに便利な箋(せん)だ。
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母は、買い物の度に小さな箋(せん)に品物を書き出していた。
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この箱には、大事な連絡事項を書いた箋(せん)がたくさん入っている。
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標準
tag (usu. bamboo, wood, ivory, etc.)
作例 · 標準
お土産の品に、手作りの竹製の箋(せん)が付いていた。
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このワインのボトルには、産地やヴィンテージが記された箋(せん)が貼られている。
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昔の書物には、内容を示すための細長い木簡のような箋(せん)が使われた。
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