異字
いじ
名詞
標準
different character
文例 · 用例
慶滋という姓があったのでも無く、古い書に伝えてあるように他家の養子となって慶滋となったのでも無く、兄に遜るような意から、賀茂の賀の字に換えるに慶の字を以てし、茂の字に換えるに滋の字を以てしたのみで、異字同義、慶滋はもとより賀茂なのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
駿河風土記ニ富士山ノ異字ヲ記シテ福智、不詩トモ見ユ、共ニフヂト訓スベシ。
— 木暮理太郎 『マル及ムレについて』 青空文庫
これほどにも情深く、心根のやさしい人があるかと思い、ヘルンに対して、何かいじらしく涙ぐましいものさえも感じたというのである。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
川だなんて、ひどいじゃないか。
— 太宰治 『海』 青空文庫
何も用心しなくたっていいじゃないか。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
おう、だいじなことを言い忘れた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
いまが、だいじのところである。
— 太宰治 『九月十月十一月』 青空文庫
しかし鶯という可憐な小鳥が、真紅の小さな口を開けて、春光の下に力一杯鳴いてる姿を考えれば、何らかそこにいじらしい、可憐な、情緒的の想念が感じられる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
漢字の歴史的変遷を追うと、多くの異字が生まれては消えていったことがわかる。
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このデジタルアーカイブでは、異字の自動検出に最新のOCR技術を用いている。
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筆記体の「く」と「け」の異字は、しばしば誤認識されることがある。
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「あれ、この『様』っていう字、いつもと異字じゃない?」
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標準
variant character
作例 · 標準
この古文書には、現代ではあまり見かけない異字が散見されるため、解読には専門知識が必要だ。
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書道展に出品された作品は、伝統的な書体の中に敢えて異字を織り交ぜ、独特の芸術性を高めている。
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デジタルアーカイブ化された文献のOCR処理において、異字の認識精度が課題となることが多い。
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研究者は、特定の時代の異字の用例を収集し、当時の言語使用の実態を分析している。
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