異体字
いたいじ
名詞
標準
variant character
文例 · 用例
「いたいじゃありませんか、奥さん」「なんだって、通り道なんかに、寝ているのさ!
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『アヒルの庭で』 青空文庫
」「こうするんだ」「いたいじゃアないか?
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
それを表に出さないでも、せめて心の中でだれの菩提のためにと思いたいじゃないか」 と源氏が言った。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
誰が、好き好んでやってるわけじゃあるまいし、出来るものなら、さっさと足を洗いたいじゃないか」 それは、ひとりお悦ばかりでなく、その日が来ることは、一味にも再生を意味するのだった。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
三根夫が撮影録音してきたフィルムによって、天蓋の堅牢さが、想像していたいじょうにすごいものであることがわかったのだ。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
耳がいたいじゃないか」 太刀川時夫は、夢心地でつぶやいた。
— 海野十三 『太平洋魔城』 青空文庫
しかし、いくら思うまいとしても、白と黒の三びきの小犬が、重なり合って、彼の顔を見たとき、尾をぴちぴちと振って、助けてくれといわぬばかりに鳴いたいじらしい姿を、男は、いつまでも目から取ることができませんでした。
— 小川未明 『犬と古洋傘』 青空文庫
主人の耳にも入って、なにしろ店の者の評判が大きいから、聞いたいじょう捨ててもおけない。
— 海へ帰る女 『早耳三次捕物聞書』 青空文庫
作例 · 標準
「辺」や「斎」といった名字の漢字には、画数の多い旧字など数多くの異体字が存在する。
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史料を翻刻するにあたっては、底本の異体字をそのまま活かすか、常用漢字に統一するかの判断が分かれる。
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「へえ、自分の名字に使われている『嶋』という字が、『島』の異体字だったなんて初めて知りました」
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行政手続きのデジタル化において、戸籍上の異体字をシステムでどう処理するかは長年の技術的課題である。
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