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終夜

しゅうや
名詞副詞
1
標準
all night
文例 · 用例
春先とはいえ、寒い寒い霙まじりの風が広い武蔵野を荒れに荒れて終夜、真っ闇な溝口の町の上をほえ狂った。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
漁船のともす赤い火影が、終夜、江の島の岸を彷徨うた。
太宰治 道化の華 青空文庫
親父も弁公も昼間の激しい労働で熟睡したが文公は熱と咳とで終夜苦しめられ、明け方近くなってやっと寝入った。
国木田独歩 窮死 青空文庫
林の貫きて真直に通う路あり、車もようよう通い得るほどなれば左右の梢は梢と交わり、夏は木の葉をもるる日影鮮やかに落ちて人の肩にゆらぎ、冬は落ち葉深く積みて風吹く終夜物のささやく音す。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
K――楼に入ると直ぐに楼の女から雲水僧の到着を聞かされたので、国太郎の全身は殆ど僧に対する一つの探求心になって、客たちを成るたけ早く部屋々々へ引き取らせ、自分は馴染の太夫の部屋に起きていて終夜、魯八を間者に使って雲水僧の消息を一々探り取らせた。
岡本かの子 とと屋禅譚 青空文庫
――其頃、風をなして行はれた試驗間際に徹夜の勉強、終夜と稱へて、氣の合つた同志が夜あかしに演習をする、なまけものの節季仕事と云ふのである。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
サア、これからは又々斷食、此日も空しく暮れて夜に入つたが、考へると此後吾等は如何になる事やら、絶望と躍氣とに終夜眠らず、翌朝になつて、曉の風はそよ/\と吹いて、東の空は白んで來たが、最早起上る勇氣もない、『えい、無益だ/\、糧食は盡き、※船は見えず、今更たよる島も無い。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
今や本島の主人公なる櫻木海軍大佐の健康は言ふ迄もなく、此頃では殆ど終日終夜を、秘密造船所の中で送つて居る。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
作例 · 標準
終夜、激しい雨が降り続き、川の水位が警戒レベルに達した。
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彼は終夜、明かりもつけずに自室で考え込んでいたようだ。
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祭りの期間中、街は終夜、熱狂的な歓声と太鼓の音に包まれていた。
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